こんにちは、すばるです。
この記事では、FXをこれから始めようと考えている人向けにFXをやる上で避けて通れないリスクについてご紹介していきたいと思います。また、そのリスクをどのようにすればリスクを低くできるのかも解説していきます。
目次
FXが危険と言われるのはなぜ?
そもそもFXと聞くとどうしても「借金」「暴落」「ギャンブル」といったマイナスの印象を持っている人も一定数以上いると思います。
おそらく、テレビやインターネットでFXで借金を抱えてしまった状況に陥っている人の事例を知ったか、自分自身がFXで過去に損をしてしまったことで『FX=危険』と捉えてしまっているのだと思いますが、FX自体は危険なものでも借金を抱えてしまう危険な投資商材ではありません。
危険なのは人間です。FXではありません。
基本的に、FXで借金を抱えてしまう人は自分の身の丈に合わないハイレバレッジで取引を行うなどの借金を抱えても文句言えないような取引を行っています。
FXはリスク管理を徹底していれば、初心者であろうと絶望的な状態に陥ることはありません。
FXに潜む9つのリスクとは?
さて、FXではリスク管理が重要だということはわかっていただけたと思いますが、FXには具体的にどのようなリスクがあるのでしょうか?
今回は、FXに潜んでいる代表的な9つのリスクを紹介していきたいと思います。
- 信用リスク
- ロスカットリスク
- レバレッジリスク
- 流動性リスク
- 金利変動リスク
- 為替変動リスク
- スリッページリスク
- 相対取引リスク
- システム障害リスク
①信用リスク
FXとは外国為替証拠金取引というように、外国の通過を売買して利益を出します。そして、その外国の通貨を売買するためプラットフォームを利用者に提供し、取引の仲介を行ってくれるのがFX会社というわけですが、そのFX会社の信用リスクです。
例えば、自分が利用していたFX会社が突然経営難で倒産した場合、自分がせっかく勝っていても肝心の会社が潰れてしまえば、自分が今まで積み上げてきた利益は全て水の泡になってしまいます。
国内FX会社の場合は、法律で顧客の資金と運用資金を分けて管理し、倒産時には顧客に元本を返金を行う信託保証が義務化されていますが、海外FXの場合は各会社毎の経営方針によって保証を付けても付けなくても良いというようになっています。
信託保証がない場合、自分が預けた資金さえも戻ってこない場合もあるため、信用できるFX会社を選ぶことはとても重要になってきます。
②ロスカットリスク
ロスカットリスクとは、証拠金維持率がFX会社で決められた割合以下になると強制的にロスカットをかけてくるリスクです。つまりは、損失をFX会社側が確定してくるということですね。
強制ロスカットが発動しないような取引を行うのがベストですが、相場が予想以上に暴落・暴騰することは過去にも何度も起こってきたと思います(リーマンショックやスイスフランショックなど)。
しかも、このロスカットシステムは完璧なものではなく暴落・暴騰時などアクセスが集中しているときには強制ロスカットが発動されない場合があります。
ロスカットが発動しなかった場合に重要になってくるのが「追証ありなのか?」「追証なしなのか?」という点です。
「追証あり」の場合、強制ロスカットが間に合わなかったという理由があったとしても利用者側がマイナス分を補填する必要があります。ちなみに、国内FXは法律で定められているため全て追証ありです。
「追証なし」の場合、マイナス分をFX会社側が補填してくれるため利用者側が借金を請求される心配はありません。海外FXはほとんどが追証なしを採用しています。
③レバレッジリスク
レバレッジリスクとは、自分の資金にレバレッジという倍率をかけて自分が預けている証拠金よりも大きな額で取引をする際に起こるリスクです。
トレードを始めたての頃は、大きく負けるのが怖いため少ない額で取引を行おうとする心理が働きますが、勝ち始めてくると段々とその恐怖が緩み、大きな額で取引しようとします。
そして、自分の身の丈合わない取引を行い続けていると結果的にレバレッジをかけた状態で大きく負けてしまうというわけです。もちろん、「大きな取引を行うこと=悪い」とは言いませんが、大きな取引を行う際は利益を同時に最悪の損失額も予め想定しておく必要があります。
それができない人はこのレバレッジリスクの沼にハマり結果的に損失の状態でFX業界から撤退してくことになるでしょう。
④流動性リスク
流動性リスクとは、売り買いが成り立たなくなる状態のことを言います。
基本的にFXは、買う人がいれば同じ額だけ売る人がいて初めて成り立ちます。しかし、この流動性リスクが起こると「買いたいけど売ってくれる人がいない」もしくは「売りたいけど買ってくれる人がいない」状態になります。
こうなると取引自体が破綻するため結果的に損失になるというわけです。この流動性リスクは取引の規模が小さければ小さいほど起こりやすいリスクと言えます。例えば、仮想通貨でも発展途上なコインではこのリスクが高いと言えますね。
⑤金利変動リスク
金利変動リスクとは、FXでは取引通貨同士の価格の差分によって損益が決まってきますが、金利差によって損益を得るスワップポイント取引を行う際に起こりうるリスクです。
そもそも金利とは、預け入れ金額と期間に応じた使用料のことです。一番身近なもので言えば、銀行にお金を預けているともらえるやつです。よくわからない人は、お金を預けてくれたことに対するお礼金だと認識してもらってもOKです。
金利には、日本円・米ドル・ユーロなどの主要通貨からマイナーな通貨まで全てに金利はありますが、各通貨毎に利息の大きさというのは全く違います。一般的に、日本円や米ドルなどの主要通貨は金利が低く、トルコリラやメキシコペソなど発展途上国の通貨は金利が高いです。
そして、その金利の低いものと高いもの差を使った取引がスワップポイント取引というわけですが、自分が金利を買ったときよりも金利が下がれば損失が生じます。つまり、金利変動がプラスで有り続ければ利益を得続けることができますが、その逆もあるというわけです。
特に、物価の低い国の通貨はちょっとした情勢悪化により大きく変動しやすいため、金利変動リスクも高まるというわけです。
⑥為替変動リスク
これはFXをやる上で一番身を持って体験できるリスクです。
為替変動リスクとは、自分が予想した方向とは真逆の方向に値が動いてしまうリスクです。
自分が買ったときよりも価格が落ちれば損失、価格が上がれば利益というわけですが、まさにこれです。つまり、価格の変動により負ける可能性もあるというわけで、この負ける可能性=為替変動リスクというわけです。
⑦スリッページリスク
スリッページリスクとは、FX会社に提示された価格と自分が決済したタイミングでの価格に差が出てしまうというリスクです。
例えば、ドル円で1ドル=100円で買ったのに実際は100.1円で取引がクローズしていたということがあるというわけです。
これは、FX会社側が意図的にやっている場合もありますし、アクセスが集中してしまった結果に起きてしまった事故の場合もあり見分けるのは困難です。少しでもこのリスクを小さくするのであれば、使っているサーバーがハイスペックなど、可能な限り取引スペックの高いFX会社を利用する他ありません。
⑧相対取引リスク
相対取引リスクとは、市場を通さず株式を売買する際のリスクのことです。
自分が使うFX会社が「DD方式を採用しているか?」「NDD方式を採用しているか?」という話です。
DD方式というのは、取引を仲介してくれるFX会社を一旦経由することによって、FX会社側の都合で注文を取り下げたりできてしまうわけです。NDD方式はその逆で、取引を仲介することには変わりないが、FX会社の都合関係なしにそのまま注文を通す方式のことを言います。
この方式の違いによって、約定率や約定スピードなどが大きく変わってきます。
ちなみに、国内FX会社は全てDD方式を採用しており、海外FX会社は8割くらいがNDD方式を採用しています。
DD方式とNDD方式の解説の詳細は下の記事を読んでください。
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まとめると、相対取引リスクとは、DD方式を採用しいているFX会社を利用してしている方が高くなりNDD方式を利用している方が低くなるというわけです。
⑨システム障害リスク
システム障害リスクとは、FX会社のシステム障害によって大きな損失が出てしまうなどのリスクのことです。
基本的に起こってはいけないことなのですが、実際システムエラーによる損失は結構あります。特に、暴落・暴騰時などアクセスが集中しているタイミングでの障害が多いため、そのときの損害は計り知れません。
また、システム障害時の補填も基本的には全て行ってくれるわけではなく、一部もしくは全く補填されない場合もあります。このシステム障害リスクを意図的に行い儲けていたFX会社も昔は多くありましたが、近年はかなり減りました。
ただし、未だに意図しないシステム障害の可能性はどのFX会社でもあります。このシステム障害リスクを小さくするためには、なるべくサーバー処理に力を入れているFX会社を選ぶようにしましょう。
FXで借金(追証)を負う可能性はあるのか?
ここからは、借金(追証)を負う可能性について触れていきたいと思います。
先にもちょろっと解説しましたが、借金リスクがあるFX会社と借金リスクがないFX会社が存在し、借金リスクがあるFX会社を選んでしまうと、システムエラーであろうと原則関係なくマイナス分が発生したときはその補填を請求されるため、この追証に関しては特に重点的に確認しておきましょう。
基本的に、『FXで最悪の事態=借金』と言っても良いと思うので、重要です。
国内FX会社=追証あり!
国内FX会社には全て追証があります。
これはFX会社の経営方針云々ではなく、日本の法律で定まれているためどうしようもありません。そのため、国内FX会社を使って取引をする際はこの追証(借金リスク)というのが常に意識しなけらばなりませんし、完全にリスクを排除することはできません。
また余談ですが、日本の法律で最大レバレッジ率も25倍と決められており、信託保証も義務化されているため国内のFX会社の場合は倒産しても元本は戻ってきます。ただし、元本保証ではないので注意しましょう。当たり前ですが負けた分は返ってきません!
海外FX会社=追証なし!
海外FX会社には基本的には追証がありません。(一部ある追証ありのところがあるかもしれませんが、僕が知る限りありません。)
追証なしということは、いくら大きく負けようが追証がないためマイナス分を請求してくることはないということです。この点に関しては、海外FXの大きな魅力の1つといっても過言ではありません。
また余談ですが、海外FXの場合はレバレッジ率にも規制がないためレバレッジ1000倍とか普通にかけられます。2019年現在の最大レバレッジはFBSの3000倍となっています。信託保証に関しては国内FXと違い義務化されてはいませんが、一部のFX会社では信託保証がある会社もあります。
FXで借金リスクを負わないようにする方法とは?
ここからはFXで借金を負わないようにするための方法について解説していきたいと思います。
方法①:追証なしの海外FX会社を利用する
海外FX会社を利用するのが最も確実です。
海外FX会社と聞くと抵抗を持たれる方もいるかもしれませんが、最近の海外FXは金融の認可が厳しくなり変な会社はどんどん排除されていますし、インターネット社会である現在では悪意のある出金拒否などを行ったものなら一瞬で会社の信頼が落ち、顧客が離れていくため変なこともできません。
また、「海外だと日本語サポートが。。。」という人も安心してください。海外FX会社によって若干の対応の差はありますが、基本的に日本語対応しているFX会社ばかりです。
各海外FX会社の特徴やおすすめのFX会社は下の記事でまとめてあります。
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方法②:損切りや利確のルールを決め、そのルールを絶対に守る
これは国内でも海外でも関係なしにできる対策方法です。
それは、『損切りや利確のルールを決め。そのルールを守る』という方法です。
「そんなの常識じゃん!笑」と思う方もいるかもしれませんが、これができないことが原因で大損していまっていることがほとんどです。それに、このルールを作って守るのはとても難しいです。トレードだけで生計を立てているプロのトレーダーでさえもルールを守ることにかなり苦戦していたりするくらいです。
冒頭でも言いましたが、FXが危険なのではなく、人間の欲が危険なのです。
プロのトレーダーのリスク管理を学ぶ方法とは?
この方法は海外FX限定ですが、これからトレードを始めようと思っている人にとっておきの勉強方法をご紹介します。
海外ではプロのトレーダーに運用を代行してもらえるMAMと呼ばれる運用方法(サービス)があり、実際に自分のFX口座に元となる軍資金をいれることでプロが運用を代わりにやってくれます。
もちろん投資の一種ですし、プロと言えど負けるリスクもありますが、プロのトレーダーがどのラインで損切りをし、利確しているのかを常に見ることができるので、勉強題材としては変な勉強商材を買うよりも効果的です。
MAMの詳細は別記事にまとめているので興味のある方は下の記事をご覧ください。
まとめ
ここまでで、FXに潜む9つのリスクとその対策方法をご紹介してきましたが、FXはしっかりとリスク管理を行いさえすれば想定外の損失は防ぐことができます。
そのために今回ご紹介したリスクを把握し、自分で対策方法を設定することはとても重要です。
また、今回紹介したリスクはFXだけでなく投資全般に当てはまることばかりなので、対策しておくに越したことはありません。僕自身投資はやるべきだと考えていますが、ただ闇雲にお金を投げれば良いというわけではありません。
『どれだけの利益を得て、どれだけの損失までを許容するのか?』
最低限これだけは設定しておくべきルールと言えますし、これが設定できない投資家はどんどん消えてしまいます。100%勝てる投資というものはないからこそ、常に最高の状況と最悪の状況は想定して次に繋がるような投資のやり方をしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
下に今回の記事と関連のある記事をまとめておくので興味のある方はそちらも読んでいってください。
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