こんにちは、毎日休み.com運営部です。
マネジメント手法として多くの企業や個人で使用されてきたPDCAサイクルですが、現在では古い手法と言われています。
時代感に合わない手法でうまくものごとを回すことができない方のために、今回はPDCAサイクルに代わる『OODAループ』と『PDRサイクル』と呼ばれる戦略手法をご紹介していきます。
時代が進んでいるなか1人取り残されることがないように、新しい手法を身につけて時代を切り開いていきましょう。
実は…PDCAサイクルはもう古い!
PDCAサイクルとは米国のウィリアム・エドワード・デミング博士という方が1950年代に工場の品質向上のために提言した業務改善の手法です。
ご存知の方も多いと思いますが、以下のサイクルを回す方法です。
- P:Plan(計画)
- D:Do(実行)
- C:Check(評価)
- A:Action(改善)
このように継続的に物事を進めるときに、計画を立てて実行し、そこから改善点を見つけて、常に質の向上を目指すサイクルとなっていて、広くマネジメントの世界では使われています。
しかし、現代の情報の流れが速く、同じことを継続して行うことが少なくなるにつれ、PDCAサイクルのスピード感の遅さが目立つようになりました。
日々同じ業務を行う業界では、確実に成果を向上させることができるため実用的ですが、IT業界などの変化の多い業界では同じ業務を続けることが少なりPDCAを回せる状況にありません。
そのため、流れの速い現代でも臨機応変に対応できるPDCAサイクルに変わる新たなマネジメントサイクルが近年登場しています。
新戦略手法のOODA(ウーダ)ループの使い方とは?
PDCAサイクルに代わるものとして注目を浴びているのが『OODAループ(ウーダループ)』です。
こちらはアメリカの軍事戦略家であるジョン・ボイドさんが提唱したものです。
これは状況に応じて臨機応変に対応するための手法になります。
状況を観察しながら、先を見据えて行動を決定して実行に移す流れとなっていて、変化に弱いPDCAサイクルに代わるものとして現在流行っています。
もとは軍で使われていて、戦況が常に変化する戦争時では計画に従うだけでなく素早く判断して、次の行動に移すために用いられていましたが、現在ではその対応力が注目を浴びています。
OODAループの進め方
OODAループは以下の流れの頭文字をとったものです。
- O:Observation(観察)
- O:Orientation(方向性の決定)
- D:Desision/Hypothesis(決断)
- A:Action(行動)
それぞれの段階でどのようなことが行われるのかを説明していきます。
O:Observation(観察)
まずはじめは『観察(observation)』から入ります。
これは、その物事の周辺観察や情報収集の段階です。
経営などであれば、市場状況、競合他社、自社分析などを行うリサーチにあたる部分になります。
O:Orientation(方向性の決定)
次に、『方向性の決定(orientation)』になります。
これは、『観察』して集めた情報などを元に、今後の実行に移す方向性、戦略の方向性を決める段階です。
D:Desision/Hypothesis(決断)
3番目は、『決断(Desision/Hypothesis)』です。
情報取集をして方向性を固めた後は、次に行動すべきことを定めて、決断を行います。
戦略の方向性を定めたあとも行動は何パターンか予測できるでしょう。
その中でもどれを選んで行動に移すのか決断する必要があるのです。
A:Action(行動)
最後は、『行動(Action)』です。
どれだけ、戦略を立てても行動しなければ何も始まりません。
これまでの流れを実績に変えるためにも、実際に行動に移します。
そして、状況の変化などが起これば、すぐさま『観察』に戻って現状把握に努めます。
これらの「観察」「方向性の決定」「決断」「行動」を繰り返すことが『OODAループ』の進め方になります。
OODAループをブログに活かす具体例
実はOODAループはブログ運営をするときの流れを全く同じなので、ブログにおける具体例でさらにわかりやすく説明していきます。
ブログでOODAループの使用すると次のような流れになります。
- O[観察]:ブログ開設時に市場の検索ボリュームや今後の動き、競合ブログの強さ、自己分析をする
- O[方向性の決定]:状況分析をした段階でコンセプトを決める
- D[決断]:コンセプトを決めた後にどのような記事を書くのかを決める
- A[行動]:実際に記事を執筆していく
このように『OODAループ』を使用するとブログ運営をスムーズに行うことができます。
またブログなどの変化の激しい分野でも臨機応変に対応しやすいので、積極的に『OODAループ』を回していきましょう。
最新のマネジメント手法であるPDRサイクルの使い方とは?
PDR法とはハーバードビジネススクールのリンダ・ヒルが考案したマネジメント手法で、PDCAサイクルよりも早いサイクルでタスクを回すのに役立ちます。
仮説検証を簡単に行うことができ、従来の手法より使いやすいということで近年注目を集めています。
PDRサイクルの進め方
PDRサイクルは以下の流れの頭文字をとったものです。
- P:Prep(実行に向けた準備)
- D:Do(実行する)
- R:Review(結果の見直し)
それぞれの段階で行うべきことを解説していきます。
P:Prep(実行に向けた準備)
まずは、『実行に向けた準備(Prep)』をします。
この段階では、目標設定や実行前の市場調査、競合分析や自社(自己)分析などを行います。
PDCAサイクルにおけるPにあたる『計画(Plan)』に相当する部分です。
D:Do(実行する)
実行に向けた準備を終えたあとは『実行する(Do)』段階に入ります。
準備したことを実際に実行して、目標や成果を達成します。
R:Review(結果の見直し)
最後に、『結果の見直し(Review)』を行い、実行した結果の目標に対する達成度を確認します。
達成度から準備段階での改善点や実行段階での改善点を見つけ、次の実行のための学びを得ることが重要となります。
PDRサイクルをブログに活かす具体例
PDRサイクルもブログ運営をするときに使用することができます。
ブログで使用すると以下のような流れになります。
- P[実行に向けた準備]:ブログ開設時の市場、競合、自己分析を行い、コンセプトや目標などを決めて記事を書く前の準備を済ませる
- D[実行する]:実際に記事を書いていく
- R[結果の見直し]:記事を書いた結果のアクセスの入りなどを見直して、今後の施策を考えて準備にしていく
このように『PDRサイクル』は「PDCAサイクル」や「OODAサイクル」と行うことはあまり変わりませんが、ワンテンポ早いサイクルを回すことができます。
「PDCAサイクル」や「OODAサイクル」が面倒くさい、回しずらいという方には『PDRサイクル』がおすすめです。
まとめ
ここまで「PDCAサイクル」に代わるサイクルである『OODAループ』と『PDRサイクル』をご紹介していきました。
それぞれ自分のやることや自分の性格にあったサイクルを回して、目標や成果などを達成していきましょう。
そして、これらのサイクルは何度も回すこと、実行することがなによりも大切です。
そのこともしっかり意識して行っていきましょう。
最後にここまでの内容を振り返ります。
- P:Plan(計画)
- D:Do(実行)
- C:Check(評価)
- A:Action(改善)
- O:Observation(観察)
- O:Orientation(方向性の決定)
- D:Desision/Hypothesis(決断)
- A:Action(行動)
- P:Prep(実行に向けた準備)
- D:Do(実行する)
- R:Review(結果の見直し)
最後までお読みいただきありがとうございました。
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