こんにちは、すばるです。
先日、「トライオートETF」の解説記事を読んでくださった読者の方から「トライオートFX」に関する質問を受けることがあるので、今回この記事ではトライオートFXについて解説していこうと思います。
本記事では、トライオートFXのサービスのサービス概要や特徴について解説した上で、実際にトライオートFXを利用している方からの評判(口コミ)を調査したものをご紹介できればと思います。
現在、トライオートFXの運用を検討している方の1つの判断材料として、本記事が機能すれば良いと思っています。
それでは早速、本題を進めていきましょう
目次
トライオートFXとは?
トライオートFXとは、インヴァスト証券が2014年3月より開始し、FX初心者でもシステムトレードを行うことができる人気サービスの1つです。
詳しくは別記事の方で解説していますが、インヴァスト証券は「トライオートETF」「システム24」など複数のサービスを提供しており、その中の一つが今回の記事で解説している「トライオートFX」です。
実際、公式データでは口座開設している約6割がFXを過去に一度も行ったことがない初心者です。
トライオートFXでは「マニュアル注文」と「自動売買注文」の主に2種類の注文方法があり、マニュアル注文は裁量トレードによる注文、自動売買注文はシステムトレードによる注文といった違いがあります。
ちなみに、トライオートFXのメインはシステムトレード(自動売買)を使った取引ですので、多くの利用者は自動売買注文が目当てで口座開設します。
また、自動売買注文には「自動売買セレクト(セレクト機能)」と「ビルダー機能」の2つの機能があり、FX初心者から上級者まで利用者のレベルに合わせて機能を使い分けることが可能です。
これら2つの機能については次の見出しでさらに掘り下げて解説します。
- 自動売買セレクト(セレクト機能)
- ビルダー機能
自動売買セレクト(セレクト機能)
自動売買セレクト(セレクト機能)では、事前に用意されたロジックを選択し、運用する方法です。
ロジックはインヴァスト証券が独自で提供しており、利用者は「ロジック」「通貨ペア」「取引数量」の3つを選ぶだけで運用を開始できるため、初心者でも簡単に扱える仕様になっています。
ロジックの種類は以下の4種類が用意されています。
- コアレンジャー
- ハーフ
- スワッパー
- ハイブリッド
※2020年10月31日時点での種類です。
コアレンジャー
コアレンジャーは、特定の変動幅で推移を繰り返す相場(レンジ相場)に対する運用を得意としており、「コアレンジ帯」と「サブレンジ帯」の2つの変動幅に対して仕掛けるロジックです。
(※画像引用元:https://www.invast.jp/blogs/tafx/fx-start-guide/)
- コアレンジ帯:基準となる価格帯(例:90円≦X円≦110円)
- サブレンジ帯:基準からはみ出した価格帯(例:X円<90円,110円<X円)
レンジ幅 | 主な取引スタイル | 利益幅 |
コアレンジ帯 | 価格の上下変動 を想定した取引 | 小さい |
サブレンジ帯 | 価格の値戻り を想定した取引 | 大きい |
「コアレンジ帯」では、基本軸となる価格帯で繰り返す価格変動に対し、利益幅の小さいポジションを入れ、コツコツを利益を積み重ねるようなトレードを行います。
一方、「サブレンジ帯」では、コアレンジ帯からはみ出した際に、利益幅が大きいポジションを入れ、価格がコアレンジ帯へ戻る(収束)ことを想定したトレードを行います。
(計15通貨ペア)
- ユーロ/豪ドル
- 豪ドル/NZドル
- 米ドル/スイスフラン
- 英ポンド/円
- NZドル/円
- ユーロ/英ポンド
- スイスフラン/円
- 英ポンド/米ドル
- ユーロ/円
- NZドル/米ドル
- カナダドル/円
- 米ドル/円
- ユーロ/米ドル
- 豪ドル/円
- 豪ドル/米ドル
※記事執筆時の情報です。
ハーフ
ハーフは、レンジ相場下での運用を得意としており、コアレンジャーよりも含み損(評価損失)を抑えた運用ロジックです。
(※画像引用元:https://www.invast.jp/blogs/tafx/fx-start-guide/)
基準となる価格帯よりも価格が上昇する場合は「売り注文」、価格が下落する場合は「買い注文」を入れるのが基本スタイルになっており、各通貨ペア毎に最大注文本数と想定レンジが設定されています。
ハーフは、価格が基準よりも逸れた場合、最大注文本数のうち、最初半分は価格の値戻りを想定し指値注文を入れますが、残り半分は両建てする形で逆注文を入れます。
最初半分は勝負を仕掛け、後半半分は含み損を抑える守りのスタイルに切り替わる点がハーフの最大の特徴です。
(計13通貨ペア)
- ユーロ/豪ドル
- 豪ドル/NZドル
- 米ドル/スイスフラン
- NZドル/円
- スイスフラン/円
- ユーロ/英ポンド
- ユーロ/円
- NZドル/米ドル
- 米ドル/円
- カナダドル/円
- ユーロ/米ドル
- 豪ドル/円
- 豪ドル/米ドル
※記事執筆時の情報です。
スワッパー
スワッパーは、高金利通貨を保有することでスワップポイントの獲得を目的としたロジックです。
(※画像引用元:https://www.invast.jp/blogs/tafx/fx-start-guide/)
金利手数料の獲得を目的の主軸としているため、「買い注文」と「売り注文」を短期間で繰り返しながら運用するという特徴があります。先にご紹介した「コアレンジャー」や「ハーフ」とは目的が異なります。
高金利通貨の例としては、トルコリアなどが有名ですね。
(計2通貨ペア)
- トルコリア/円
- 南アフリカランド/円
※記事執筆時の情報です。
ハイブリッド
ハイブリッドは、コアレンジャーのロジックで複数の通貨ペアを運用するロジックです。
基本的なロジックはコアレンジャーと同じですが、複数の通貨ペアを運用することができ、「リスク分散」や「機会損失を減らすこと」が期待できる運用スタイルです。
具体例として、コアレンジャーが単一の通貨を運用対象とするのに対し、ハイブリッドでは2~3種類の通貨ペアを運用対象とします。
ハイブリッドの注意点としては、ロジックが噛み合わず、運用している複数通貨で含み損を抱えてしまうリスクがある点です。
▼2通貨分散
- ハイブリッド_米ドル/円_ユーロ/英ポンド
- ハイブリッド_米ドル/円_豪ドル/NZドル
- ハイブリッド_スイスフラン/円_ユーロ/英ポンド
- ハイブリッド_スイスフラン/円_豪ドル/NZドル
▼3通貨分散
- ハイブリッド_米ドル/円_ユーロ/英ポンド_豪ドル/NZドル
- ハイブリッド_スイスフラン/円_豪ドル/NZドル_米ドル/円
- ハイブリッド_スイスフラン/円_ユーロ/英ポンド_豪ドル/NZドル
- ハイブリッド_スイスフラン/円_ユーロ/英ポンド_米ドル/円
※記事執筆時の情報です。
ビルダー機能
ビルダー機能では、自己流のロジックを作成できる機能です。
ビルダー機能は中級者から上級者向けの機能となっており、自動売買セレクト機能を利用している過程で「損切り基準を追加したい」「利確幅を広げたい」などのちょっとした要望を叶えてくれる機能です。
また、プログラミングなどの専門的な知識は一切不要な点も魅力の1つです。
トライオートFXのサービスの特徴
さて、トライオートFXのサービスについて一通り解説したところで、他のサービスには無い、トライオートFXならではの特徴をまとめていきましょう。
自分のレベルに合った機能を選んで利用できる!
特徴の1つ目は、利用者のレベルに合わせた機能が搭載されている点です。
これについては、他の類似サービスにも同様の試みは行っていますが、トライオートFXは初心者から上級者までが「利用したい!」と思える要素が盛り込まれています。
初心者:セレクト機能(システムを選ぶだけで自動運用可能!)
まずは初心者層に対しては「セレクト機能」です。
これについては先ほど解説しましたが、専門的な知識が不要な点、そして、自動売買のロジックも利用者からの評価が高い点は他のサービスにはないポイントと言えます。
大半のサービスはどちらかが欠けていることが多いですが、トライオートFXは利便性と性能の両方を兼ね備えたサービスと言えます。
上級者:ビルダー機能(システムを自己流にカスタマイズ可能!)
次に、今までセレクト機能を利用してきたユーザーも、いつか「こんな機能ほしいなぁ」というタイミングがきます。
そんなときに役立つのがこの「ビルダー機能」です。
ビルダー機能はプログラミングの知識がなくとも、損切りの基準を別途設けたり、利確幅を広げたり、狭めたりといったことができるため、プログラミングの経験はないが、FXの経験はある方におすすめです。
運用コストが業界の中でもトップレベルで安い!
特徴の2つ目は、運用コストが業界の中でもトップレベルで安い点です。
証券会社にも得意/不得意があり、一般的にシストレをメインサービスで提供するような業者はスプレッドなどの手数料周りを高く設定する傾向にあります。
実際、トライオートFXを運営するインヴァスト証券も、数年前までは手数料が高かったですが、ここ1~2年で大きく改善され、今では業界最高水準のスプレッドを提供しているほどです。
公式も業界最狭水準と公言するほど、スプレッドにはかなり力を入れていることがわかります。なお、トライオートFXは原則固定スプレッドを採用しています。
通貨ペア | スプレッド |
米ドル/円 | 0.3 |
英ポンド/円 | 1.0 |
ユーロ/円 | 0.5 |
豪ドル/円 | 0.6 |
ユーロ/ドル | 0.3 |
トルコリア/円 | 1.5 |
ニュージーランドドル/円 | 1.7 |
豪ドル/米ドル | 1.4 |
スイスフラン/円 | 2.0 |
南アフリカランド/円 | 1.8 |
豪ドル/ニュージーランドドル | 5.8 |
ユーロ/米ドル | 0.3 |
英ポンド/米ドル | 1.4 |
ユーロ/豪ドル | 2.0 |
米ドル/スイスフラン | 2.0 |
ユーロ/英ポンド | 0.5 |
ユーロ/米ドル | 0.3 |
※記事執筆時の情報です。
※原則固定スプレッドだが大幅な価格変動時など例外あり。
その他の手数料項目
その他の手数料も大半の手数料は無料です。
項目 | 手数料 |
売買手数料(マニュアル) | 無料 |
両替手数料 | 無料 |
口座開設手数料 | 無料 |
口座維持手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
入金手数料(クイックのみ) | 無料 |
※記事執筆時の情報です。
※自動売買セレクトで運用した場合は売買手数料が発生します。
トライオートFX利用者の評判・口コミ
ここからはトライオートFXを実際に利用している方の評判や口コミを調査してきたので、今回はよく見かけるものをピックアップしてご紹介していきます。
良い評判・口コミ
トライオートFXのプラスの評判は以下の通りです。
- FXは初めて挑戦するのですがとても使いやすいです!
- ロジックがシンプルで良い!
- 他のシストレ業者から移ってきましたが、トライオートFXは手数料が安いですね。
- シストレ24と違い1,000通貨から取引できるのはありがたいです。
- ビルダー機能を使えば手が届かないところに手が届き、しかも使いやすい!
- PC操作もスマホアプリでの操作も直感的に使えます。
- ほったらかしで運用可能は嬉しい。
- スワップが高い。
- FX自動売買とスワップ投資ならココが1番!
※「勝ちました/負けました」系の口コミは省いています。
実際、僕も利用していますが、直感的に操作しやすい点や最低取引量が1,000通貨から可能である点など、FXに初めて挑戦するという方にはかなり良い環境だと思います。
また、「手数料が安い」といった口コミは特に多かった印象です。一応、自動売買セレクトで運用する際は一注文毎に売買手数料が発生しますが、それ以外は基本無料で運用可能です。
悪い評判・口コミ
トライオートFXのマイナスの評判は以下の通りです。
- アプリがちょっと重いかな。
- 自動売買セレクトの売買手数料がちょっとストレス…
アプリに関しては僕も同感ですね。ちょっと動作が重いと感じるときがあります。ただし、スマホのスペックによっても左右しますし、緊急性は高くはないといった印象です。
可能なら、今後のアップデートで改善してほしいとは思います。笑
自動売買セレクトの売買手数料については、注文ごとに手数料が発生する仕組みなのですが、これは仕方がないですね。笑
逆に、売買手数料を無くしたら、証券会社側が取れる手数料がなくなってしまうほど、他の手数料を全て無料又は格安で提供してくれているので、僕としては不満なしです。
トライオートFXのメリット・デメリット
最後にここまでの内容を踏まえ、トライオートFXを利用する上でのメリットとデメリットをまとめていきたいと思います。
メリット・長所
トライオートFXのメリットは主に5つあります。
1つ目のメリットは、自動売買セレクトは利便性が高く、優秀である点です。
これについては文句の付け所がないくらい優秀です。また、ロジックがシンプルであるため、ビルダー機能を使えば、後に自分好みに改良しやすいのも嬉しいポイントの一つです。
2つ目のメリットは、スプレッドが業界トップレベルで狭い点です。
スプレッドについては本当に狭く優秀です。シストレ業者であることを忘れるくらい優秀ですので、これについては太鼓判を推せます。証券会社側からすれば身を切るような設定だと思います。笑
3つ目のメリットは、ビルダー機能でオリジナルのロジックを作成可能な点です。
ビルダー機能も使いやすいですね。まずプログラミングの知識がなくても、直感的に操作可能です。
4つ目のメリットは、PC/アプリ対応で操作がしやすい点です。
PC/アプリの操作については好みが分かれますが、トライオートFXの操作画面については圧倒的に好評の声が多い印象です。かなりの頻度でアップデートを行っているので、その賜物かもしれませんね。
5つ目のメリットは、自動売買セレクトの運用結果に対する評価が高い点です。
これについては素直に凄いことです。通常、シストレ業者は悪評が目出すことが多いのですが、トライオートFXに関しては非常にポジティブな口コミが多いです。
- 自動売買セレクトが使いやすく、優秀。
- スプレッドの狭さが業界最高水準。
- ビルダー機能でオリジナルのロジックを作成可能。
- PC/アプリ対応で操作画面が非常に見やすい。
- 自動売買セレクトの運用結果に対する評価が高い。
デメリット・短所
トライオートFXのデメリットは主に3つあります。
1つ目のデメリットは、自動売買セレクトは注文毎に売買手数料が発生する点です。
トライオートFXでは、自動売買セレクトで運用を行うと、注文毎に売買手数料が発生する仕組みですので、それに対するマイナスの口コミが一定数ありました。
とは言え、スプレッドがそもそも格安ですし、売買手数料を取り除くと赤字のなるのではと思うほど、他の手数料が無料/格安でサービスを提供してくれているので、個人的には全く不満はありません。笑
2つ目のデメリットは、デモ口座がない点です。
トライオートFXにはデモ口座がありません。
正直、他の証券会社のデモ口座を使えば解決することですが、ビルダー機能で作った自作ロジックをリアルタイムの相場で試すことができない点は人によっては不満を持つポイントかもしれません。
3つ目のデメリットは、アプリの動作が若干重い点です。
PC版は全く問題ないのですが、アプリの動作がスマホの性能によっては多少重く感じる可能性があります。僕はiPhone8を使っていますが、たまに重く感じることがあります。
問題なく使用できているので、緊急性は高くありませんが、今後のアップデートで可能なら改善してほしいポイントの一つです。
- 自動売買セレクトは注文毎に売買手数料が発生。
- デモ口座がない。
- アプリの動作が若干重い。
トライオートFXの新規口座開設から運用開始までの手順
一通り、トライオートFXについて解説してきましたが、最後に新規口座開設から運用が開始できるまでの手順について簡単にまとめておきたいと思います。
基本的な流れは以下の通りです。
- 公式サイトでアカウント登録
- 利用規約へ同意+必要事項の入力
- 本人確認書類のアップロード(メール/郵送で可能)
- 審査(1~2営業日)
- 審査後、登録した住所へハガキが郵送
- ハガキに記載されたログイン情報でマイページへ
- 入金
- セレクト機能/ビルダー機能で運用設定
- 運用開始
詳しい手順については別記事で解説しているので、そちらをご覧ください。
まとめ
本記事では、トライオートFXのサービスの特徴や評判についてまとめた上で、最後にメリット・デメリットについて僕なりの使用した感想を含めながら解説してきました。
結論としては、サービスの質は全体的に高いです。メリットの方は多数ありましたが、デメリットの方はこれと言って致命的なものはなく、非常にバランスの取れた良いサービスだと思います。
特に、「手数料の安さ」「利便性の高さ」「運用結果に対する評判の高さ」の3点ついては他のシストレ業者と比較しても、業界最大手を名乗るだけの非常に高いクオリティです。
実際に僕自身も、1ユーザーとして利用していますが、上記3点については、大変満足しています。
トライオートFXは、これからFXを始めたいと思っている初心者の方から一定以上の投資経験がある方まで幅広く利用できるサービス内容になっており、特に初心者でも利用可能な自動売買セレクトは非常におすすめです。
当サイトではトライオートFXの攻略情報をお届けしている以外にも、トライオートETFの検証結果や運用上のコツも別記事にてまとめているので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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